クレイ聖書解説コレクション「ピリピ人への手紙、コロサイ人への手紙」(電子書籍)
内容
<ピリピ人への手紙>
ピリピ(現在のギリシャ)の教会は、エパフロデトという人物に贈り物を託し、獄中にあったパウロのもとへ送りました。
パウロの窮状が予想以上であったことを見たエパフロデトは、パウロを支えるために働き始めますが、無理がたたったのか病気になってしまいます。ピリピに戻って行く彼に託されたのが、この手紙です。
全体を通して、獄中にありながらピリピの兄弟姉妹たちのことを思いやるパウロの心情がにじみ出ています。
<コロサイ人への手紙>
コロサイ(現在のトルコ南西部)のクリスチャンたちは、偽教師や偽りの教えの脅威にさらされていました。モーセの律法に回帰することを説いたユダヤ主義者たち、また、人間の知恵や哲学によって救われると説いた偽教師たちがそれです。
そこでパウロは、彼らの思いを再びキリストに向けさせるために、この手紙を書きました。パウロの強調点は、救いはキリストにのみあるということです。この手紙のテーマは、極めて現代的なものです。
今の時代ほど、福音のメッセージがあいまいにされ、キリストの救いではない別の救いが説かれている時代はありません。パウロがこの手紙に書いていることを、自分に宛てられたメッセージとして読もうではありませんか。
そのようなピリピ人への手紙、コロサイ人への手紙の解説を、24年続いたテレビ番組「ハーベスト・タイム」でおなじみの中川健一牧師が、初めて聖書に触れる方でも分かりやすい文章でお届けします。初代教会のクリスチャンの愛の姿から、私たちも学ばせていただきましょう。
(本書は、月刊デボーションガイドClay【クレイ】2004年9月号〜10月号に掲載されたピリピ人への手紙、2005年1月号に掲載されたコロサイ人への手紙の解説記事を書籍化したものです。)
本書の読み方
本書には聖書本文は含まれていません(引用文を除く)。本書をご利用の際は、聖書を傍らに置いてまず該当箇所を読み、その後に解説文を読まれることをおすすめします。
なお、特に断りのない限り、本書の聖書引用は新日本聖書刊行会の新改訳聖書(第3版)を使用しています。