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ハーベスト・タイム・ミニストリーズ

『イスラエル学』(電子書籍)

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電子書籍について

『イスラエル学』

― 組織神学の失われた環 ―

アーノルド・フルクテンバウム博士 著
中川健一 監訳/佐野剛史 訳

内容紹介

 このたびハーベスト・タイム・ミニストリーズでは、アーノルド・フルクテンバウム博士著『ISRAELOLOGY: THE MESSING LINK IN SYSTEMATIC THEOLOGY』(アリエル・ミニストリーズ出版)の日本語版を出版することになりました。この書は、初版が1989年に、改訂版が1992年に出版され、大きな反響を呼んだ名著です。長年、日本語版の出版を願ってきましたが、膨大な情報量のためになかなか着手にまで至りませんでした。そこで、フルクテンバウム博士のご理解と同意を得て、全巻ではなく、最も重要な章だけを日本語に訳して出版することになりました。

 イスラエルというテーマは、今日の福音派神学界を二分する大きな争点です。このことは、アルミニウス主義の中でも、カルビン主義の中でも等しく言えます。福音派神学者の中では、イスラエルのとらえ方次第で、契約神学に立つか、ディスペンセーショナリズム(ディスペンセーション神学)に立つかが決まるほどです。さらに、契約神学の中でも、イスラエル理解の違いによって、千年期後再臨説、無千年王国説、千年期前再臨説と立場が分かれてきます。また、このイスラエルというテーマは、健全な組織神学を構築するためには欠かせない要素です。教会史初の組織神学の書『ローマ人への手紙』を著したパウロは、16章あるその書簡の中ほどで、3つの章を費やしてイスラエルについて詳しく論じています(9~11章)。ところが、今さまざまな組織神学の体系があって、聖書のあらゆる領域の真理を組織的に取り扱っているにもかかわらず、ことイスラエルに関しては、それを独立した論として展開している神学体系は一つも存在しません。本書は、それまで組織神学の盲点であった「イスラエル論」を初めて体系化した先駆的著作であり、今では数々の神学校で教科書として採用されているものです。

 原書では、まず契約神学の三つの学派(千年期後再臨説、無千年王国説、千年期前再臨説)とディスペンセーショナリズムを簡単に定義し、イスラエルの過去、現在、未来がそれぞれの神学体系の中でどのように位置づけられているかを検証する、という流れになっています。

 以下が原書の目次です。

Ⅰ.イントロダクション
Ⅱ.契約神学の千年期後再臨説:定義と主要な主張
Ⅲ.契約神学の千年期後再臨説によるイスラエル論
Ⅳ.契約神学の無千年王国説:定義と主要な主張
Ⅴ.契約神学の無千年王国説によるイスラエル論
Ⅵ.契約神学の千年期前再臨説:定義と主要な主張
Ⅶ.契約神学の千年期前再臨説によるイスラエル論
Ⅷ.ディスペンセーショナリズム:定義と主要な主張
Ⅸ.ディスペンセーショナリズムによるイスラエル論
Ⅹ.ディスペンセーショナリズムによるイスラエル論の展開

 本訳書では、フルクテンバウム博士独自のイスラエル論が展開される後半部分「Ⅹ.ディスペンセーショナリズムによるイスラエル論の展開」に絞って訳しています。

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